飴とムチ

あなたは私には手加減しない
まるで伝統芸能を伝承する師匠と弟子のよう
どんな辛辣な言葉を私に浴びせても
どんな残酷なお預けをされても

 

その中に愛があるのを感じる

 

それはまさに蹂躙
あなたの一言で根底から私の価値観が反転する
あまりの急変に追いつかず
私はベソをかきながら
一瞬子供のように拗ねる

 

迷宮の中彷徨う私を
あなたは遠くから見つめながら見守る

 

 

私が助けてと頼まなければ
私が助けてと頼んでも本質からずれていれば
あなたは無言で見守り続ける

 

 

これではダメだと気付き

 

 

視座を変える
言葉を探し

 

愛を込め言葉を贈る

 

ダメだと突き返され
馬鹿だと罵られ

 

それでも

何度も何度も言葉を探し

 

愛を込め言葉を贈る

 

辿りつくまで・・・

疲れ果てようやく辿り着いた時

あなたはいつもとびっきりの優しい声で
「おかえり」と迎えてくださる

 

それは全てがこの瞬間のためにあったと思える時間

それは安易なものに流されず
自分の壁を一歩進めた私への飴

 

ムチがあるから飴は甘美になる

 

 

今日も誰にもわからない
2人だけの言葉で
愛を紡ぎ合いたい