混色の秘義

あなたの落とした色の雫が私に混ざる
一雫一雫
「まざり」合い
濃く私を染めつける


虚しい假の世に

 

仮初めの色を纏い

 

内心の未熟さを
「何か」を偽るために


華美に装飾し表す


その假の世で、想い、願望を託し色を纏う

まやかしは同じ様にまやかしの世界に生きるものを欺き


共に虚しい假の世を生きる

時にまやかしが意味を成さない
それは蹂躙の瞬間

 

その瞬間
私は假の世を生きる夢の国の住人

内が仮初めであることを露呈させている姿を見る

 

変わりたくないと思う時はすでに変化のうごめき
自己憐憫に浸るものはうごめきの色の雫を無意識に埋める

埋めただけのものは何度も繰り返しカタチを変え姿を見せる

 

假の世の美しさの中にはまやかしの美しさしかない
醜さの中に美しさがある

 

負、偽、闇、悲、醜、死について深く向き合う時
高らかに反する
正、実、光、歓、美、生の存在を告げている

向き合い、出口の無い終わりなき迷宮に入ることを始めたものは彷徨う対価に
無数の試練と言葉では表し語りえない新たな色を授かる


内心の外側に刺さったものは溶け込み
混ざり合う
内心の芯まで到達したものを
受け入れ、向き合う時
纏っていた假の色を純化
混ざり合い
変化の始まりとなる


それは声にならない声で見るものに語りかけてくる


色なき色
それは何色にも染まる始まり

それを耐えたものが変貌を遂げる

 

変わらぬ色と変わりゆく色の混色が生みだす美学

それは假の世に咲く華やいだ色の美を超えた
美の極みへの秘義

 



もっとあなたの色と「まざり」合いたい…